「Jリーグのマネジメント」「メッカ」「三国志」「RoR」本を返却


「W杯2006の後に叩かれた電通」出身の人が、博報堂と川渕氏らで立ち上げたJリーグの分析を試みるという本。2002年の時点でこれだけわかってて、電通はなぜあんなことになってしまったのか、ちょっと不可思議ではある。
Jリーグ立ち上げの「奇跡」については、成功するべき環境にあった、としかいえないが、今後のクラブチーム運営については、参考になる意見が書かれていると思う。
まずもって、投資された資本を「ちゃんと」まわしているのか、という当たり前のことが、立場を変えればずいぶんと違って見えるもんだなぁという感想だ。

  • 選手の補強、チームの強化は回収が期待できる投資じゃない
  • 魅力的なスタジアム=劇場を作ることに投資せよ
  • 魅力=ブランドをどうやって作り上げるかに創意工夫を凝らせ
  • 公共財としてのスポーツという見方を忘れるな

上記のポイントについて、決定的な解決策が示されているわけではない。しかし、これらが大事なことだと認識して、クラブを運営:マネジメントしていく態度からしか未来は生まれないということには同意したい。