ヤバい経済学 ─悪ガキ教授が世の裏側を探検するはまだ読み終わっていないけど

この本は利己的な遺伝子 (科学選書)に似てるかもしれない。
物議をかもす、っていう方向ではなく、

  • 物事の原因と結果は、単に相関があるから、というだけで思い込みできめつけることはできない。片方のパラメータを操作して、それが本当に「結果」に影響があるのかをみてからだ。そのためには、そのような比較条件の整ったデータを取ることが先決だ⇒だから、レヴィットが数学が苦手、というのは当たらない。彼は数学を上手に「正しく」使っている。でも、微分方程式なんかは必要ないっていうだけだ(正規分布とかは確率微分方程式からきているわけだけど)
  • ものごとの理屈は、わかってしまえば当たり前で退屈だが、それを覆い隠すような「誤った通念」があるからスリリングに見えるだけだ。
  • 誤った通念、それはなぜ生まれるか。ある場合には、それは「専門家」の生きる糧、インセンティブのあることだったりする。
  • だから、データを正しく使い、世の人はインセンティブで動くことを理解すれば、世の中の力学たる経済学は事足りる。

↑あ、これは序章に書いてあることそのまんまだな。3章から読み始めて、終わりまで行って、また先頭から読み始めたので今頃気づいた。