Amazon Elastic Computing Cloudって、ユーザサポート画面が使いにくい
まず、ドキュメントにたどり着く入り口が、sign upした後に出てくる。それは良いとして、その手がかりがぜんぜん無いのはどうしたことか、って感じ。
sign upしてないと、Amazon web service共通の3paneの画面構成で、rigidなメニューの面積が多くて、コンテキストに沿ったメニューの変化・メリハリに乏しい。
結局頼りになるのは、画面上部のパンくずリストだけという状態だ。
もう一つ、ちょっと困ったのが、公開されているイメージの種別で、32ビット版と64ビット版の区別が分かりにくいことだ。インスタンスが32ビット(small)で、イメージが64ビット版だったら、問題ありそうなのだが、大丈夫なのだろうか?(要するに、特記してなければi386:32ビット版だということでいいらしい)
まー、サポートに金掛けても、あんまり儲かんないし(仮想)敵に塩を送るようなもんだから、なのだろうか?
とりあえず、たどり着くべき先は
Amazon Web Services » Developer Connection » Resource Center » Amazon Elastic Compute Cloud (Beta)
見つかってしまえば、ドキュメントはそれなりに分かりやすいと思う。
サポートフォーラムでは、結構「ごめんなさい、もう一度試してみてもらえませんか?」的やり取りにいくつか出くわして、ほほえましい。とりあえず、人柱さんたちに乾杯。
ちょっと気の付いたこと
- Availability Zoneというのは、要するにEC2が設置されているサイトを指すのだと思うが、現在はUSでは3箇所あるようで、最初に作ったインスタンスのときに特に何も指定しなかったら、日本からだとus-east-1bになった。ec2-describe-availability-zones というコマンドで、指定可能なAvailability Zoneを調べてみると、以下の3つがあるらしい。
AVAILABILITYZONE us-east-1a available AVAILABILITYZONE us-east-1b available AVAILABILITYZONE us-east-1c available
それぞれのサイトにある相互backupのマシンに、baltasar, melchior, casparとか名づけてる人がきっと居るに違いない。
- pingを打ってみたり、ab(Apache Bench)の結果を見ると、自分が使っているサーバからは約200msecぐらいの場所らしい。EC2のマシンから自分の手持ちの鯖へのtracerouteの結果を見ると、たまたまこちらがフレッツの回線だったせいか、米国のNTTの回線を使って日本に来ていたようだが、この遅延は、日本にあるサーバと密結合するようなアプリケーションではちょっと使えないレベルかもしれない。まぁ、そんな人は居ないか。でも、他のプロバイダだとどれくらい改善されるのか、興味がある。
1 ****************** (中略) 8 ae-1.r21.asbnva01.us.bb.gin.ntt.net (129.250.2.180) 3.336 ms 3.217 ms 3.915 ms 9 * * *(ここらで海を越えてるっぽい) 10 as-1.r21.tokyjp01.jp.bb.gin.ntt.net (129.250.3.146) 184.531 ms 184.535 ms 184.526 ms (以下略)
ただ、これはDynamicDNSのアドレスの話で、Elastic IPという固定IPだとどうなるかは、試してみてないので分からない。
気になるドキュメント
- Auto-scaling Amazon EC2 with Amazon SQS負荷に応じた資源割り当てをサポートするツールらしい
- Feature Guide: Amazon EC2 User Selectable Kernels現状では以下のようなカーネルがamazonによって公開されているらしい。デフォルトのディスクイメージとかーねるの組み合わせ以外のカーネルで起動するようにbundleしなおすことができるようだ。
$ ec2-describe-images -o self -o amazon | awk '$8 ~ /kernel/' IMAGE aki-a71cf9ce ec2-public-images/ec2-vmlinuz-2.6.21.7-2.fc8xen.i386.manifest.xml amazon available public i386 kernel IMAGE aki-b51cf9dc ec2-public-images/ec2-vmlinuz-2.6.21.7-2.fc8xen.x86_64.manifest.xml amazon available public x86_64 kernel IMAGE aki-9b00e5f2 ec2-public-images/vmlinuz-2.6.18-xenU-ec2-v1.0.i386.aki.manifest.xml amazon available public i386 kernel IMAGE aki-9800e5f1 ec2-public-images/vmlinuz-2.6.18-xenU-ec2-v1.0.x86_64.aki.manifest.xml amazon available public x86_64 kernel IMAGE aki-a53adfcc ec2-public-images/vmlinuz-2.6.20-1.3002.fc6xen.aki.manifest.xml amazon available public x86_64 kernel
上記リストのうち、vmlinuz-2.6.18-xenUとかいうのは、CentOS5っぽいのかな?
- (5/22追記)EC2(Xen)上でQEMUを使ってWindows Server 2003を動かしたという話を見つけた