先日のVMware上のkernel2.6+CentOS5にやっとErlangが載った

失敗したなー、と思った点

  • storageを2GBにすると、CDからインストールした直後のyum updateが容量不足で実行不能。yum removeでx11関係がうまく消せなかったこともあり、しこしこと分割updateしてはyum cleanすることになった。(追記:まじめにminimizeするならCentOS 5 on Xen(CnetOS5) Domain-U用最小化手順 / CentOS5 / Linux Notes / The Sixwish projectを参考にしてrpm -e (erase)するのがよいだろう)
  • CentOSredhat系のパッケージであるせいか、Erlang(R12B-3)を単純に ./configure && make && make install というわけには行かなかった。opensslのパス(=/usr)を指定しなくてはいけなかった。↓はconfig.logに残っていた configureのコマンドライン
$ ./configure --prefix=/usr/local/erlang --with-ssl=/usr

とりあえず、常用のNotePCはホストOSがWinXP SP3でVMware Serverを動かし、その上に

  • Ubuntu8.04 Gnomeデスクトップ環境
  • CentOS5 ミニマム環境でErlangが起動可能

の2つが起動できるようになった。
できることなら、このほかにWindows2000(NTからアップグレードしたもの)を動かすことができれば、Office97とか、Visual C++の古い奴とかが実行できるようになる。現在のXP環境だと、せっかく自腹で買ったOffice97が実行できないので、OpenOfficeを使っている。
そうなると、どっちかというと邪魔なのは、ホストOSだな(笑
ごくごく薄ーいハイパーバイザ(VMwareならVMware ESXやVMware ESXiだろう)だけPCに乗っけて、必要な環境を適宜起動するような使い方は、リソースの有効利用だということが骨身に沁みて実感できた。こういうものを売ろうという人々(パソコンメーカー)は、「OSレス、もしくはfreeのOSのプレインストール」に勝る点をもっとPRすべきだと思った。
実際のところ、Xen3.1の次と次期CPUぐらいになれば、Linux kernel+xen+αだけで十分売れるようになるんだろうな。

(2008/Jul/17追記:Windowsの死についての記事を発見)

virtualization.info | VMware predicts the end of Windows in 5-10 yearsVMwareの周辺から漏れてきた意見として、5-10年以内にフル装備のOSは衰退するだろうという話についてvirtualization.infoがシニカルなコメントをつけている(ようだ、英文読解力に自信はない)。5-10年くらいで現在のソフトウェア資産がどこに行くんだ?という話もあるし、眉唾もいいとこではある(だいたいにしてMicrosoft自身がXPを殺せていないじゃないか!)
ところで、会社で使う「パソコン」の中身は、もしかしたら10年以内にドラスティックに変わるかもしれない。というか、すでにコストダウンでfreeソフトウェアへのシフトとか、情報漏えい対策によるthin client化とかでずいぶん変わったよね。この辺はinertiaよりもcost pressureというdriving forceが強いのだと思う。そこで、Windows等の重量級OSの寿命を決めるポイントは、「パーソナルな」コンピュータのありようだと思う。1台のマシンで、広いカバレッジとなれば、1台ですべてをこなすか、すべてをネットの向こうに丸投げするか。だろう。前者はフルスタックOS(もしくは仮想アプライアンスフル装備)の存続を意味するし、後者になれば、パーソナルコンピュータは単なる端末となり、そのときこそ仮想アプライアンスがサーバのクラスタの中でエコシステムを形成することになるんだろう。
すべてをネットの向こうに丸投げできるためには、まずネットが信頼されていなくてはならない。それについては、VMwareあたりが何ができるか、どんなビジョンを持って影響力を行使できるかというと、、ちょっと疑問なのだった。