NEC Express 5800/110GeとVMware ESXi 3.5 update4その後

結局、このマシンのマザーボードのIO周りであるICH9RはUpdate 4では正式サポートということではなかったようだ。
この事実を確認するまでもかなり面倒だった。以下、特に新味のある情報はありません。
Update 3のISOイメージから抜き出したddイメージをUSBメモリに焼いて起動させることはできるが、pci.idsやsimple.mapをいじってもオンボードのNICのドライバ自体が無いためネットワークは認識されなかった。
しかも光学ドライブも認識されない。
ということは、ドライバはどうやって持ってくればいいのだろう?詰んだ?
結局はdd用の起動イメージのうち、rootのパーティションだけをloopbackマウントして、その中にe1000eのドライバをコピーしてからメモリに転送することになった。

# fdisk -ul ddイメージ
last_lba(): I don't know how to handle files with mode 81b4'
設定する必要があります シリンダ数.
あなたは特別機能メニューからこれを行なうことができます

Disk ddイメージ: 0 MB, 0 bytes
64 heads, 32 sectors/track, 0 cylinders, total 0 sectors
Units = セクタ数 of 1 * 512 = 512 bytes

デバイス       Boot      Start         End      Blocks   Id  System
ddイメージ.dd1            8192     1535999      763904    5  拡張領域
ddイメージ.dd4   *          32        8191        4080    4  FAT16 <32M
ddイメージ.dd5            8224      106495       49136    6  FAT16
(以下略)
# mkdir -p /mnt/tmp/ddimage
# mount -o loop,offset=$((512*8224)) ddイメージ /mnt/tmp/ddimage
# cp e1000e.oのドライバを含んだoem.tgz /mnt/tmp/ddimage/
# umount /mnt/tmp/ddimage
# dd if=ddイメージ of=/dev/フラッシュメモリのデバイス

この状態で、VMware InfrastructureのUpdateツールが使えるようになり、Update 4のパッチを当てることができるようになる。
しかし、結局、ICH9Rはサポートされておらず、マシンに接続されたSATAドライブもRAIDドライバも認識されなかった。
e1000eドライバはそのまま稼動したのは不幸中の幸い。(Update 2からUpdate 3になったときは、サポートされなくなったデバイス(ICH7:IDEドライブ)があったようだ。)

bad knowhows

  • pci.idsやsimple.mapの形式に慣れることができた。on board Gb EtherのデバイスIDを調べていたらIntelのvendor ID#が8086だったりして笑った。
  • lspci -p でデバイスの情報が取れるんだー、とか。
  • ddコマンドでUSBメモリに転送するよりは、targetサーバ上でインストールCDで起動しておいて、インストールスクリプトをhackして、USBメモリを認識させちゃってから、そこへインストールするのがスマートだと感じた。ALT-F1でlogin promptが出てくるとか、F2を押してunsupportedと打ち込むとか、ESXiは裏技ちっくで楽しい。
  • USBからブートさせるには、BIOSの設定が必要な場合がある
  • BIOSの設定で、IDEやSATAの設定を変更しないといけない場合がある

H/Wベンダーさんには美味しいシステムという見方もあるかな。