Xen Server 5.5にアップグレードしてみた
Citrix Xen Server 5.0で稼動していたサーバをCDで起動して、Upgradeの選択をして普通にインストールしたら、設定はそのまま保存され、既存の仮想マシンも問題無く立ち上がった。
Xen Centerのアップグレードは、通常のUpdateではダメで、新しいパッケージ(.msi)をダウンロードしてインストーラを走らせる必要があった。この辺、ちょっと改善してほしいような気がするが、今のところ、ペイするほどのユーザベースが無いのかしら。有料版だとそうなるのかなぁ。というか、対価のあるサービスとしてはそうあるべき。起動ロゴは5.0のblueから非常に明るいグレーに変わった。Consoleのrenderingは、ちょっと変わった。システムへの負荷の掛けかたというか資源のロックの粒度が変わった印象。
で、スナップショットは?
立ち上がってすでに運用中のWindows ServerのVMでいきなりやってみたら、、、
2009/07/03 3:54:23 Error: Snapshotting VM 'イメージ名'... - The operation cannot be performed until the SR has been upgraded
とか言われた。SRって何?とか思ったが、Local Storageの内容を確認したら、そこもupgradeが必要と表示があった
メニューの「Storage」にUpgradeの項目があるが、そうするともうXen Server5.0のシステムからは利用できないフォーマットになるらしい。まぁそれでもええので実行。変更は瞬時にOK。
改めてスナップショットを実行したら、今度はOK。完了まで4秒。ようするにCopy on writeの開始時刻をログしただけなのかもしらんw(c.f. LVMのスナップショット)
で、テスト用のファイルを作ったところでロールバックしてみる。
さすがに今動いているVMをそのままのメモリの状態でもどす、ということではなく、スナップショットを取った時点の状態で、
- 新しいVMを作る
- 新しいテンプレートを作る
- ローカルストレージに作る
- Xen Centerのクライアントからアクセスできる領域(クライアントマシンのハードディスク上とか)にテンプレートとしてexportする
の選択肢があるようだ。
作ったVMを起動すると、、、「電源が急に落ちたので再起動しました」というwelcomeメッセージがwwww。まぁ予想通り。 Windowsではうまくsyncする方法ないのかな。一度シャットダウンできるなら普通にVMのクローンしても一緒ですがなw。とはいえ、クラッシュせずに立ち上がってくれるならそれで吉。
Windowsサーバの場合、Active Directoryの内容などは迂闊に古いもので起動するとBack to the Future問題が発生しかねないので、いずれにせよスナップショットはデータの保全の意味合いが強い。
一応shutdown reasonを記録すれば起動はOK。その後shutdownした後は起動に問題なし。
テストが終わったVMのイメージは消去。シャットダウンのreasonは計画済みのgood bye。
Todo
- 2台のXen Server 5.0を使って、Migrationして空けたサーバをUpgradeする、っていうプロセスはまだ試してない。実運用環境があったら、それを検証してからでないとおいそれとは移行できない。
今回それをしなかったのは、そういうお客さんを抱えていないから(ぉぃ