Ourdoings.comのstylestoreが開く、新たな"easy to upload"への道

予め断っておくと、ourdoings.comは自分にとっては長続きして欲しい大切なサービスであるので、以下の記事に多少はバイアスがあるかもしれない。でも、とても大事なトレンドの始まりかもしれないので、注意して読んだほうが良い、と、僕は思う。
The OurDoings Style Store: an HTML5 CSS Zen Gardenによれば、2/8からourdoings.comでは、スタイルシートのマーケット(CSS Zen gardenを想像してほしい)を開設した。
お金を払えば、自分の好きなスタイルをマーケットから選んで使えるようになる。まぁ、当たり前じゃん、と思うかもしれない。
デザインを消費する側からは、そうだろう。
でも、デザインを提供、いや、供給する側に立ってみれば、このシステムは二重、三重に良く出来ている。そうでなければ、小さなベンチャーのサイトにデザイナが「投資」するわけがない。

  1. 投資回収の選択肢の広がり
    • HTML5に準拠したサイトのカスタマイズは、今後他のサイトでも転用可能
  2. 広告効果
    • いち早くHTML5をベースにしたことを宣言することで、HTML5に関心を持った人々からのアクセスも期待できる。
    • デザイナの側からはHTML5への対応力をアピールする場として使える。その副作用として、ourdoings.comの宣伝にもなる。
  3. シンプルに使える課金システム:paypal(のAPIを利用したシステム)を採用
    • デザイナは、paypalへの登録とourdoingsへの登録で同じメールアドレスを使いさえすれば、面倒な手続きは不要だ。しかも、paypalへの登録は今すぐする必要はない、まずはourdoings.comに、課金(というか支払いしてもらうわけだけど)で使う予定のメールアドレスを使ってページを持って、サイトを使ってみてから考えればいい。
    • ユーザ側としては、なじみのあるシステムで安心できる
  4. デザインの質が高まる仕組
    • Webデザインというのは、UIそのものである。自分がourdoingsのユーザになることが、課金システムの参加の要件になっているが、それはデザイナがUIの目的を理解する上でも助けになるし、自分が使いやすいデザインをする動機付けとしても優れている。

just upload CSS! we pay for your good design!とでも言おうか。ourdoings.comのもう一つの「just upload」だ。

簡単すぎるtutorial

というわけで、腕に自信のある方は、ourdoings.comを使ってみては?

  1. まず、paypalに登録してもいいメールアドレスを予め決めておく。
  2. そのメールアドレスを使ってourdoings.comにユーザ登録する。すると、自分のサイトが出来る
  3. スタイルシートをカスタマイズするには、Editの画面からsyte styleのリンクをクリックすると、入力フォームが現れる。で、just edit it!
    • デフォルトのCSSに追加する形でカスタマイズするならそのまま。もし、他所のサイトでも使いたいようなデザインならば"from scratch"
      • 自分のデザインに対してお金払って欲しいならば、"I want to get paid to let others use this style, and am legally entitled to."のところにもチェックする。

ところで、「どうしたらCSSのカスタマイズできるんですかー」というヒトは対象じゃないので、ここにはそういうことは書きませんw

webサービススタートアップとしてどこに注目するか

今回の技術的なポイントは、paypalAPIを上手く利用して、デザインの消費者にも供給者にも"just do it!"と言える仕組を作ったことだろう。