こんな本に需要はあるだろうか?「Cactiでとりあえずサーバ監視」

もともとCactiRRDtoolベースの可視化ツールにすぎないのだけど、見えるものはアラート出してほしくなり、記録に残したくもなり、という展開を引き起こす起爆力みたいなものがあると思う。
手作業でいろいろやってみる楽しさ>台数が増えてこりゃ無理、という流れも、サーバ管理をすこしでもやったことのある人なら最初から見えてはいるんだけど、Cactiのすごい(困った)ところは、可視化されることによって、これまでサーバの死活に碌に関心の無かった人たちが巻き込まれること。
だから「とりあえず」Cactiってのは、ある意味正統な導入手順かなと思う。
本格的なツールはたくさんある。だからこそ、最初にいろんなユースケースを洗い出すのに、とっつきやすさは大事。アジャイルの基本、なのかもしれない。

しかし、Cactiそのものも難物だし、プラグインとなると黒魔術

いや、仕組みそのものはシンプルだと思う。もともと、「わかってる人限定」ツールであることから、ドキュメントが少ないのと、最新版で動作検証をしてくれるユーザ層が薄いのではないかと思う(監視系なんて、動いていたらいじりたくないよねぇ)
だから、コンサル系の人が本を出して、多少なりともテスト環境への投資を回収できるならいいんじゃないかと思うのだった。(実際に出版の収支がどうか、というより、知名度アップとかいう方向でのbenefitを問題にしてます、ハイ)

そこでCactiに足りないものはなにか

あんまりまじめに考えると、機能的には別プロダクトを作りなおしたほうが早そうだけど(Sinatraとかでね)、見てくれが大事だから、なかなか難しい。それに日頃自分がまるでできてないことを書くのは天に唾する行為ではあるし、、、

  • プラグインのためのAPIを整備する。ドキュメント書くというより、テストのフレームワークを用意する。バージョンアップの前に互換性テストを自動化したい。少なくとも有名のプラグインのxxは動かなくなります、的な情報は欲しい。
  • レポジトリ管理はリリースコードを見せるだけじゃなくて、ひとつひとつのコミットの内容を追えるようにする。まぁ、githubにあげちゃってくれ(泣 ということなんだけど。問題が起きた時、自然言語でリリースノートやフォーラムの内容を検索するより、それっぽいコードの修正を検索するほうが速いし正確だ。SubversionとかSourceForgeも配布には役立ってるとおもうけど...
  • プラグインそのものや、Cacti本体に追加が必要な監視用スクリプトをフォーラム中くまなく検索してダウンロード、という流れを改善したい。CactiPHPのコードだけどPEARってわけにはなかなかいかないよなぁ。プラグインで使っていたコードを本体にmergeしていく作業は結構大変そうだけど、名前空間のルールを1度きめてしまえばなんとかなるような気がする。

これだけやったら、なんかで投資を回収したくなるよねぇ。本格的なツールをdeployする仕事1件よりも金額は小さいに違いないけど、満足度は高そう。

ああ、今日も与太話の再生産をしてしまった。こんなこと、Cactiを使ったことある人ならかならず1度は思うに違いない。

自分がcactiを人にすすめるなら、仮想化されたイメージをあげちゃう

VMwareのmarketにも、そういうのがごろごろしてたと思う。
とりあえず動くものを、確実にお手元へ、ということなら、これが一番だけど、おそらくはprivateなLANのサーバの情報を収集するアプライアンスで、情報収集結果のレポートを作者のアドレスに送付する設定のままつかわれちゃったりすると、あらぬ嫌疑をかけられる恐れはあるw