NetCROSS
被災地支援のシステムについてのメモです。
思いついたままです。
NetCROSSというのは、赤十字をcloudに乗せたらどうなるか、という思考実験から来ています。
震災直後から、twitterや各種メディアで、支援のリクエストと、援助のマッチングをどうするかは大きな問題でした。どのインフラがどの程度利用可能であるかすら誰も把握できない混乱した状況ではtwitterのRTに頼る他は無かったわけですが、今後、被災地への支援についてはそうではありません。マッチングの仕組みを用意して、それを利用すれば、効率よく、漏れなく、公平に支援できる可能性があります。
現状で、支援物資の大部分は、公的機関や大手支援団体を通じて配給されているかと思われますが、それでも細かい|特殊なニーズに対して、タイムリーに応答するためのリクエストの吸い上げとマッチングの横断的システムを欠いているように見えます。
また、各団体で物資に余剰が生じてしまった場合の処理について、物資を融通しあうマーケットのようなものが見えません。
そこで、こういった個別のニーズ、物資に対して、P2Pで対応できないかと考えました。(現実には、物流の部分はハブ&スポークで実装されているかもしれませんが、そこは物流業者に丸投げとします)
基本的アイデア
ニーズと物資のオンラインマーケットを作ればよいと考えます。Yahooオークションで被災者向けアカウント発行をすれば、それで済む話かもしれません。
- 物資の提供
- 提供者はショップの役割を果たす
- 大手団体が余剰物資を登録
- 個人やグループが、自分たちが集めた物資を登録
- 通常は既存ニーズ(カテゴリ)にマッチするものとして登録
- 既存ニーズが存在しない場合、新規カテゴリを作って登録
- 物資のリクエスト
- カテゴリや物資の名称によって検索
- 物資がマーケットに存在する場合、単にカートに入れて決済するだけ
- 物資がマーケットに存在しない場合、新規ニーズ(カテゴリ)として登録
- カテゴリの新設があった場合には、管理者は既存カテゴリにマッチングできるか吟味する
- 物資とリクエストのマッチング(カートからの決済)が起きたときに、提供者へ配送のリクエストが送信されます。
- expediteの1方法として、提供者の電話番号をリクエスト者に公開してもいいかもしれません
安全性、公平性の担保
リクエストする側、提供者、いずれも認証が必要になります。ただし、提供者側のチェックは厳密にしてもあまり意味はないかもしれません、あくまで「うまくいけば儲けもの」「物資の無駄をなくす」という立場です。生命維持に必要な物資等は、公的機関に要求すべきでしょう。
一方、リクエストする側を被災地に限定しても、余所の状況を知らなければ、結果として「買占め」がおきてしまうかもしれませんので、
- 被災者人数あたりの物資割り当て上限の設定
- 在庫状況のリアルタイム表示
- 在庫の50%以上は同一アカウントではオーダーできない
- 被災地の状況の管理者による定期的モニター
などの方策が必要なケースもあるかと思われます。既存のマーケットシステムを使う場合でも、これらのケアにかなりのリソースが必要になるかと思われます。
提供者側のチェックは、公的団体を除けば、reputation systemに頼る他は無いかと思われます。実際にどの程度の期間で納品されたか、カテゴリとマッチングした内容だったかというデータが重要でしょう。
追記:Facebookのidea-poolアプリを使ってまとめ
試み中。
まとめるというより、発散しているような気も(汗