二律背反か?

最近勉強させていただいてた、金融関係のブログがお休みになることに。
なにしろ、「me too戦略」に対しては、情報の秘匿とリークのコントロールが命の商売だろうから、手口やノウハウをさらして、なおかつブログが有名になって、狭い業界で匿名性が失われたら、本人にとってのデメリットは大きいというわけで、しかたのないことだろう。
オープンソースの世界で、プログラミングの「一般的に」有用な情報を公開するサイトとは、ちょっと事情が違うともいえる。(本当に先鋭的かつ独占が有利に働く情報は、プログラミングの世界でも出てくるわけはないけど)
ただ、世の中全体を見回した場合、こういう情報をたとえば東証がきちんと出してくれてれば、と、思わないでもない。それでも昔に比べれば、よくなったほうなのではないかと思うし、だからこそ、今が潮時という判断にもなったのではないかと思う。(読者の中に、書いてあることを理解して「利用」できうる人が増えてきた、ということかもしれない)
もうひとつ、情報の贈与のサイクルの実例としては、いくつかの金融関係のブログの間で成立してた(いや、まだ続いている)やりとりはとても興味ぶかかった。
自分としては、サブプライム問題が顕在化してくるタイミングでリアルタイムにこのブログの情報に接することができたことは大変ラッキーだったと思うが、それで済ませてしまってはちょっと寂しい。なんかお返しできないかと思ったのであった。
というのは、このブログにたどり着いたのは、他所のブログからのリンクであり、こういったリンクによる紹介や、メールなどでのURLのばら撒きがあったればこそ。一方で、広く紹介されることで、匿名性が危機に陥るという、ちょっとした板ばさみの関係は、今後もネットの中で繰り返されていくだろうことは確実。それをうまくやりすごす知恵を出せないものか、、、ネットで仕事してきた自分としては思うのだった。