ヴェニスの商人の資本論p.72あたりまでを読んでのメモ

以下、経済は素人だし、殴り書きなので本気にとらないで下さい。

資本主義を動かす利潤(資本の蓄積の源泉)

利潤の源泉

  • 外界(新世界<歴史的に所与のもの
  • 労働(low returnで、平等にあるが、価値が限界まで低い)
  • 差異>イノベーション<これは天与のもので、不確実性が高い

ナイトの不確実性があてはまるもの

利潤の源泉は、利潤を搾取するうちに消費される

  • 外界は、交易の結果同化することで消滅する
  • 労働はもともと価値がひくく、平等にあるから競争が激しくなる
  • 差異は模倣によってlow costで同化されてしまう

現在は、外界や労働は主な利潤の源泉ではない
イノベーションとその同化による消失のサイクルが資本主義の歴史を作っている

イノベーションが無くなれば熱の死である
熱の死にあらがう生命というイメージが、アニマルスピリットと、それが経ちむかう「割の合わない/不確実で採算の見通しの立たない」イノベーションへと駆り立てる


一方、資本主義の歴史のサイクルに登場するバブルとその崩壊もイノベーションの一種(不確実性の一種)である。
ただ、ある意味で、メジャーなイノベーションにバブル崩壊が組み込まれている(バブル崩壊は独立したイノベーションではない)こともあるだろうし、イノベーションの集合について特異な崩壊の形があることもあるだろう。そしていずれにしても確率論的かつ非決定的な現象であろう。

結局、アニマル、Animaがkeyである。生命と経済(歴史)は生物が作る。
生命、生命の集合体、その遷移とは何かということに帰着する。
その遷移をドライブする主たる要因であるイノベーションが予測不可能であるからには、経済学は、すでに起こった経済史(誌)のtermの定義と観測に尽きる。
一方、イノベーションの不確実さを認識するには、われわれは複雑系などの研究が必要だったといえる。

たとえば、貨幣とは何か、がこれで説明できるだろうか?
貨幣は、物々交換を超えたhyperな価値のシステムであり、それ自体がイノベーションという見方ができる。
貨幣=信用という仕組が創造されたわけだ。

こういったhyper(高階)な創造が可能となる基盤というと、自分はprogramming言語のクラスを思い浮かべてしまう。

hyperな方向へもイノベーション、進化、適応が可能な環境は、
・ランダム、確率論的な変化が可能
・高階な評価(eval)が可能
といった可能性を秘めていなければならない。